膝関節 解剖

ACL損傷-基礎知識のおさらい-

acl損傷の基礎

さて、どうも皆様こんにちわ
わらぴぃ(@ptblogpt)です!

本日お届けする商品はこちらっ!

ACL損傷

でございます!

整形外科診てると多いですよね

でも難しくないですか?

あれ?僕だけ…??

 

ACL損傷について

ACL損傷は多くの場合、

非接触型損傷

といわれています。

受傷の約7割は、非接触型と言われています

 

意外ですよね!?

え、僕だけ…??

 

競技特性も関係するため、一概に非接触型が多いとは

断言できません。

しかし、非接触型が多いがゆえに、

術後理学療法は大切になってきます。

↓接触型・非接触型イメージ↓

接触型損傷acl切り返し損傷

ACL損傷肢位

ACLの損傷肢位答えられますか?

Knee-in Toe-out!!

です

…???

ん?

それは現象ですねぇ

 

正確には、

屈曲位 + 外反 + (内旋)

だと考えています

 

ガイドラインでは下腿の回旋は一定の見解を得られていない

としているため、()書きにしています

 

非接触型では、特に

・切り返し

・急激な減速動作

・ジャンプ着地

が多いと言われています

 

しかし、ジャンプ着地は着地する前から

損傷するリスクが決定されている

なんてことも言われています

 

ACLの解剖学

さて、ACLの損傷肢位について書きましたが、

なぜそうなるのでしょうか?

解剖学をみてみましょう

acl走行

ACLは前内側線維(AM線維)と後外側線維(PL線維)

にわけられています

それぞれなにが違うか説明できますか?

 

Bachらによると、

前内側線維は屈曲していくに従い張力が増加した。

また、後外側線維では伸展していくに従い張力が増加する

ことを報告した。

(Bach JM,Hull ML,Pattersn HA.Direct measurement of strain in the posterolateral bundle of the anterior cruciate ligament.)

 

また他の報告では、脛骨前方引き出しに対し、

膝関節伸展位では後外側線維が有意に高い張力を発揮する一方で

膝関節屈曲位では前内側線維が高い張力を発揮した、としている

 

acl線維の違い

この報告から考えられることは、

・前方引き出しテストでは、前内側線維の検査

・ラックマンテストでは、後外側線維の検査

をしていると考えています。

 

ACL損傷の解剖学的特徴

ACL損傷の解剖学的特徴が一つだけ言われています

大腿骨顆部顆間窩幅が狭いもの

これは、損傷率が5~66倍と報告されています

ここですねぇ

顆間窩

なぜ顆間窩が狭いと損傷しやすいのでしょうか?

 

多くの文献では、

大腿骨顆部顆間窩幅が狭いものがリスクファクターである

としか述べられていません。

 

私が思うに、

顆間窩が狭い=外側・内側顆が大きく、

副運動が増大

前後動揺性の制御にACLの寄与率が増大する

それによってリスクファクターとなりうるのではないか、と考えています

ちょっと無理ありますかね?

皆さんはどう考えてますか?

 

ACL損傷に伴う合併症

ACL損傷に伴い、いくつかの合併症があります

有名なので大丈夫ですね

・MM

・MCL

がよく言われており、

unhappy triad

なんて言われています

実際にこれを見たことはありませんが。

 

しかし、そのほかにもあります

膝関節外側半月板の前方の付着形態について

上記の文献では、外側半月板にACL線維が付着しているケースがある

と述べています

このことから、ACL損傷にともない、外側半月板も損傷する可能性があります

 

ACL = MM,MCL

ではなく、他の部位も評価をしていく必要があります

 

Segond骨折とは?

さて、お次はsegond 骨折です

ご存知ですか?

ACLを診始めるようになってから知りました

segond骨折は脛骨外側部の剥離骨折のことをいいます

受傷機転は膝内旋 + 内反ストレス

同肢位が強制されることにより、ALLが伸張され剥離骨折を生じる

(ALL=Anterolatetal Ligament)

と言われています

ACL損傷ではALL損傷を高確率で合併し、

ACL,ALL両者の再建で良好な成績を得られると報告されています

MRIでAnterolateral Ligamentは描出されるのか?

 

ALLのスペシャルテストは文献を探してみましたが、

見つけられませんでした。

損傷メカニズムから考えれば、

内旋 + 内反ストレスを強制することで再現できる

と考えています

 

ACL損傷のスペシャルテスト

ACL損傷のスペシャルテストには3種類あります

・前方引き出しテスト

・ラックマンテスト

・ピポットシフトテスト

です

それぞれ、特異度・感度等が異なりますね

 

感度が最も高いのがラックマンテスト

特異度が最も高いのがピポットシフトテスト

陽性尤度比が最も高いのもピポットシフトテスト

陰性尤度比が最も低いのがラックマンテスト

こんな感じです

特異度・感度などについては機会があればまとめようかと思います

おしまい

ここまで読んでみて、わからないことありましたか?

脳科学が好き・整形外科が好き

など、なんでもいいです

もし何かあれば、問い合わせTwitter DMからお気軽にご質問をどうぞ

 

参考文献

Bach JM,Hull ML,Pattersn HA.Direct measurement of strain in the posterolateral bundle of the anterior cruciate ligament.

Distribution of in situ forces in the anterior cruciate ligament in response to rotatory loads

膝関節外側半月板の前方の付着形態について

MRIでAnterolateral Ligamentは描出されるのか?

ACL損傷理学療法診療ガイドラインQ&A

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