膝関節

膝関節でBOPとはなにを表しているの?

Dr.のカルテで“BOP”ってよく目にしませんか?

特に膝関節疾患の場合、”BOP +”

なんて記載よく見かけると思います

では、BOPとはなにを表しているのでしょうか?

BOP(Ballottement of patella)とは、

“膝蓋跳動”の略語になります

つまり、膝関節BOP+であった場合、

膝関節の膝蓋跳動が陽性=炎症がありますよ

ということを示しています

では、もう少し詳しく考えていきましょう

こんなあなたにオススメ

膝関節の解剖学・運動学を復習したい

BOPってなんだっけ?

膝関節BOP陽性が表すものとは

膝関節BOP陽性で炎症を表していますが、

膝関節の炎症が生じると、なぜBOPが陽性になるかわかりますか?

膝関節周囲にはいろんな”袋”が存在していますが、

この袋が存在していることで、浸出液(Effusion)が溜まります

この溜った浸出液を膝蓋骨周囲に集め、図のように押すことで、

膝蓋跳動(BOP)が陽性になります

意外と単純な理由でBOPは陽性になっています

膝関節周囲にある袋

では、膝関節周囲にある袋はなにがあるのでしょうか?

参考書にはだいたい3種類くらい掲載されていますね

  1. 膝蓋上嚢
  2. 膝蓋前滑液包
  3. 脛骨粗面皮下滑液包

です

ほかにも深膝蓋下包や、膝蓋下皮下包などもあります

載ってる教科書によって若干言葉の違いがありそうですけど

これだけの”袋”が膝周囲にあるので、

当然炎症すれば浸出液によって膝蓋跳動が陽性になることは、

容易に考えられます

膝関節BOP陽性時の対応法

BOPが陽性の場合、基本的にはRICE処置に則ります

最近はRICE以外のも提唱されていますが、今回はRICEでいきます

特に術後炎症によるものであるに限ってしまいますが、

濡らしたティッシュを膝蓋骨に添わせるように置いて

その上から弾性包帯なりで圧迫しておくだけです

基本的にその日の術後理学療法が終了したら、

毎日やってもらいます

やり続ける時期についてはいろいろありますが、

BOP陽性になっていればやってもらってます

もしくは氷嚢でがっつり冷やして、圧迫します

膝関節術後ではこのアイシングと圧迫がどれだけちゃんとできるかで、

回復に差が出るように感じています

膝関節でBOPとはなにを表しているの?について、おしまい

今回は膝関節でBOPとはなにを表しているの?について書いていきました。

Dr.のカルテによく記載されていますし、

記載されている言葉の意味がわからないままにするのはナンセンスです

もし何かあれば、問い合わせやTwitter DMからお気軽にご質問をどうぞ

 

また実際に膝関節を学んだ書籍を以下で紹介しています。

“教科書はたくさんありすぎてなにがいいかわからない…”

“高いから一生使える教科書が欲しい”

そんな欲求にこたえられる書籍たちです!

膝関節を学ぶ上で持っておきたい参考書
膝関節を学ぶ上で絶対購入するべきおすすめ書籍[学生・新人理学療法士向け]今回はこれまで膝関節を学んできたおすすめ書籍を紹介していきます 運動器全般のおすすめ書籍はこちらでチェック! https://pt0...
人気ブログランキング

読みおわったら、クリックお願いします^^


理学療法ランキング

健康と医療ランキング

このエントリーをはてなブックマークに追加