膝関節

下腿外旋症候群に関する靱帯の関係

以前の記事で、

「下腿外旋症候群に対する評価と治療方法」

について書きました

下腿外旋症候群に対する評価と治療[これを読むだけで治療できる!]どうも皆様こんにちわ わらぴぃ(@ptblogpt)です! これまで変形性膝関節症やスクリューホームムーブメントについて書いてきまし...

今回は下腿外旋症候群を生じさせうる靱帯の関係について

解説していきたいと思います

この記事でわかること

下腿外旋症候群の理解が深まる

下腿外旋症候群と膝関節靭帯との関係性

下腿外旋症候群とは何か

前回の記事でも書きましたが、

下腿外旋症候群のおさらいをしておきます

膝関節屈曲域での下腿外旋、

伸展域でのわずかな下腿外旋、

伸展域での脛骨外方偏移

を特徴としたアライメントを、

下腿外旋症候群としています

下腿外旋症候群の何がいけないのか

下腿外旋症候群の何がいけないのか?

重要なのはここだと思います

正常膝であれば、

膝蓋骨の範囲内に脛骨粗面が位置している、

と言われています

しかし、変形性膝関節症症例では、

脛骨粗面が膝蓋骨に対して

外方に位置していることが多いです

正常アライメントから逸脱している場合、

その状態での関節運動自体がメカニカルストレスとなり、

疼痛誘発につながることがあります

なので、下腿外旋が生じている場合、

治療対象とするべきなのではないか、

と考えています

下腿外旋 = 疼痛

下腿外旋 = 悪

ってわけではないです

あくまでもそうなりやすい

って話ですし、

正常と比較すると〜

とかって言われそうですけど、

考え方はいろいろあっていいと思いますよ笑

下腿外旋症候群と筋の影響

前回の記事では、

内側ハムストリングスの機能不全が生じやすい

とお伝えしました

これもあくまで一例ですけど、

不良姿勢での椅子生活の時間が増えたことが、

一因にあるのではないかぁ、と考えています

要は、骨盤後傾位が持続すれば、

ハムストリングスの機能不全が生じますよね、

ってことです

下腿外旋症候群と靱帯の関係

さて、ここからは下腿外旋症候群と靱帯の関係についてです

下腿外旋に関与する靱帯は、ACL ,PCLの2本です

まずはACLからいきましょう

ACLの解剖学

ACLは、

脛骨前方変位、脛骨内旋、膝関節外反

を主に制御しています

屈曲位では前内側線維が緊張しますが、

それぞれの方向にACL前内側線維と後外側線維がどれだけ

作用するかは渉猟しきれませんでした…orz

PCLの解剖学

次がPCLの解剖学ですが、

PCLは脛骨の後方変位と脛骨外旋を

主に制御しています

走行から考えても、PCLも屈曲位で緊張します

PCLにも前外側線維と後内側線維が存在していますが、

詳細は割愛します

膝関節屈曲位でのACL,PCLの機能

ACL,PCLともに屈曲位で緊張することがわかったと思います

膝関節を屈曲していくと、内旋していきます

屈曲に伴い、ACL,PCLはともに緊張しますが、

さらに、脛骨が内旋するため、ACLの緊張はさらに高まる

ことが考えられます

これによって、

ACLとPCLが密接に絡み合う(=接合力が増加する)

という現象が生じるのだと解釈しています

下腿外旋が生じていた場合、接合力はどうなるのか?

では、下腿外旋症候群が生じていた場合、

接合力はどうなるのでしょうか?

脛骨内旋することで接合力は高まるので、

内旋の逆が生じる

=脛骨外旋では接合力が低下する

ということが考えられます

接合力が低下することで問題となるのは、

膝関節の不安定性

だと考えられます

和田らの報告では、

初期の変形性膝関節症症例では、

膝関節の前後動揺が大きく

重症度が進行するに伴い、

膝関節の前後動揺が減少していた

と報告しています

このことから膝関節の不安定性が

変形性膝関節症の要因となることが考えられます

下腿外旋症候群に関する靱帯の関係について、おしまい

今回は下腿外旋症候群と膝関節の靱帯について書いていきました

やはり下腿外旋症候群の理解を深めることが

変形性膝関節症の治療につながっていくと思います

もし何かあれば、問い合わせやTwitter DMからお気軽にご質問をどうぞ

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