理学療法

Quantitative Analysis of the Trendelenburg Test and Invention of a Modified Method

さて、今回はQuantitative Analysis of the Trendelenburg Test and Invention of a Modified Methodを訳しました。

全文は載せれないので、かいつまんで説明していきたいと思います。

目的

トレンデレンブルグテストが開発されて約120年の月日が流れ、現在では股関節外転筋力の評価方法として広くPTに使用されている。

しかし、トレンデレンブルグテストの実施の仕方は詳細に標準化されていない。

トレンデレンブルグテストが開発されたのは1985年で、このときには、片脚立位をとったときに骨盤が遊脚側に下制した場合をトレンデレンブルグテスト陽性と判断すると報告した。

また、同年に修正トレンデレンブルグテストを他の研究者が報告を行っているが、その両者とも、遊脚側股関節屈曲角度・体幹側屈がテスト結果に影響を与える可能性を考慮していない。

そこで、今回片脚立位時の股関節外転筋力と骨盤傾斜角度の関係を定量的に解析し、股関節屈曲角度も約30°と約80°の2種類で実施した。

 

方法

非無作為に15名の健常男性を対象として、5種類の片脚立位に分類し、股関節屈曲肢位2パターンで片脚立位をとらせた。

測定項目

それぞれの姿勢で体幹側屈角度、骨盤傾斜角度、POF、中殿筋筋電図を測定。

結果

体幹側屈が最も少ないとき、股関節外転筋発揮が大きいのは骨盤挙上位であり、骨盤下制位は股関節外転筋発揮が少なかった。遊脚側に体幹側屈が生じると、骨盤挙上位となるが、股関節外転筋発揮は少ない。遊脚側に体幹側屈が生じると、筋活動は骨盤下制位とほぼ同様であった。

 

考察

1.遊脚側下肢は対側の膝関節程度まで挙上とし、体幹側屈は最小にするように被験者に指示をする

2.骨盤の側方移動が生じる場合は、評価者が被験者の大転子を押さえ、代償をさせないようにするが、このときに評価者は大転子を押し返してはいけない。

 

以上が、本論文のアブストラクトです。

気になる方は一読ください。

Quantitative Analysis of the Trendelenburg Test and Invention of a Modified Method

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