THAの方を担当していると、やたらと可動域出にくい症例や、
外側の伸張感を訴える症例を経験します
これはTHA時のoffsetが関与していることがあります
offsetわかりますか?
わからない方はこの記事でoffsetの理解を深めていきましょう
THAを担当している
THA担当しているけど細かいことはあまり知らない
目次
THAのoffsetとは?
早速ですがTHA後のoffsetについて解説をしていきます
基準となる部位からどれだけ離れているか?ということがoffsetになります
offsetには2種類あり、
- Femoral offset
- Acetabular offset
です
まずはFemoral offsetの解説をしていきます
Femoral offsetとはなにか?
Femoralは大腿骨頭、
offsetはどれくらい離れているか、なので、
大腿骨頭からどれくらい離れているか?
というのがFemoral offsetになります

右股関節がFemoral offsetになります
Femoral offsetは骨頭中心から骨軸までのoffsetになります
※骨軸:インナーヘッドからステム中心軸までの距離(今回のレントゲンは健常です。すみません)
Acetabular offsetとはなにか?

左股関節がAcetabular offsetになっています
Acetabular offsetは臼蓋中心から骨頭中心までの距離となっています
※実測はインナーヘッドの中心から恥骨結合からの垂線までの距離
この2つのoffsetはTHA後の関節包のテンションを考えていく際に必要になってきます
offsetが大きい(小さい)となんなのか?
Femoral offset、Acetabular offsetの大小によって、
関節包のテンションが決定します
offsetが大きい(関節包のテンションが高い)と、脱臼リスクが低下するけれども、可動域制限や外側部の伸張感が強くなります
反対に、offsetが小さい(関節包のテンションが低い)と、脱臼リスクは高まりますが、可動域は改善しやすくなってきます
これがoffsetを考慮する必要性です
「可動域でないなぁー」
ってときはoffsetについて少し考えてみるのもいいかもしれません
THAのoffsetってなに?について、おしまい
今回はTHAのoffsetってなに?について解説をしました
THA症例を担当していて思うことは、
「かなりよくなっていく」
ということです
だからといって考えることを放棄してはいけません
Dr.のカルテに記載されているわからない単語はしらみつぶしに調べていきましょう
それが今後の糧になっていきます
THAを担当している
THA担当しているけど細かいことはあまり知らない
そんな方への知識還元になればと思います
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