これまで足関節捻挫について評価方法などをお伝えしてきました
足関節捻挫が再発することは有名ですが、
足関節捻挫の再発や主観的な足関節不安定感のことを慢性足関節不安定症と呼びます
慢性足関節不安定症は足関節捻挫の再発のみだけではなく、
ACL損傷の要因になるとも言われています
その為、足関節捻挫を担当する機会がある場合は、そういった背景も含めてしっかり理学療法を行っていく必要があります
足関節捻挫の治療をしっかりと行いたい
足関節捻挫の再発を防ぎたい
慢性足関節不安定症の理解を深めたい
目次
慢性足関節不安定症とは?
まずは慢性足関節不安定症についてです
慢性足関節不安定症では、機械的不安定性と機能的不安定性という2種類の要素が関係しています
しかし、それだけではなく、主観的不安定性も関与すると報告され、
慢性足関節不安定症には、機能的不安定性・機能的不安定性・主観的不安定性の3項目が関与していることになります
慢性足関節不安定症のアライメント異常による影響は足関節のみにとどまらず、近位関節まで影響を与えます
その結果、足関節のアライメント異常は軟骨損傷に発展し、変形性足関節症を誘発することもあります
慢性足関節不安定症の要因
慢性足関節不安定症の要因になるのは、足関節の靭帯損傷です
足関節内反捻挫ですね
これまでもお伝えしてきましたが、足関節内反捻挫で損傷する靭帯はいくつかあります
最も損傷するのが前距腓靭帯です
次いで踵腓靭帯が50~75%で損傷、
後距腓靭帯は10%未満の損傷率と言われています
急性の足関節靭帯損傷後、10~30%は慢性足関節不安定症に移行するといわれています
慢性足関節不安定症の種類
慢性足関節不安定症にはいくつか種類があり、
- 距腿関節前外側不安定性
- 前下脛腓関節不安定性
- 距骨下関節不安定性
があります
慢性足関節不安定症には包含基準と除外基準が存在しています
こちらの文献を参考にしてください
慢性足関節不安定症の分類
慢性足関節不安定症は、
- 機械的不安定性
- 機能的不安定性
- 主観的不安定性
が、ありました
機械的不安定性と機能的不安定性をさらに細かく分類すると、
- 関節運動の制限
- 病的弛緩
- 変性変化
- 滑液変化
- 固有感覚の障害
- 神経筋制御の障害
- 筋力低下
- 姿勢制御の障害
が含まれます
(Functional Anatomy, Pathomechanics, and Pathophysiology of Lateral Ankle Instabilityより)
慢性足関節不安定症はまずは足関節背屈制限の治療から
慢性足関節不安定症は関節運動の制限から姿制御の障害など多岐にわたります
しかし、慢性足関節不安定症に移行してしまうのは、
急性期から足関節背屈制限の治療があいまいだったことに起因するのではないかと考えています
足関節内反捻挫後に多いのは、見かけ上の足関節背屈が出ていることです
これは正常な足関節背屈ではなく、外転で代償していることが多いです
足関節背屈に関してはこちらを参考にしてください
記事内のリンクをたどってもらえば足関節背屈に関しては一通り評価できるように作っています
ただ、これだけでは不十分な場合もあるので、その時は適宜評価を加え、参考程度にとどめてください
どれも解剖学・運動学に則って書いているつもりです
慢性足関節不安定症とは?について、おしまい
今回は慢性足関節不安定症とは?についてをお伝えしました
足関節捻挫の治療をしっかりと行いたい
足関節捻挫の再発を防ぎたい
慢性足関節不安定症の理解を深めたい
そんな方への知識還元になればと思います
もし何かあれば、問い合わせやTwitter DMからお気軽にご質問をどうぞ!
慢性足関節不安定症とは?の参考文献
Surgical management of chronic lateral ankle instability: a meta-analysis
Functional Anatomy, Pathomechanics, and Pathophysiology of Lateral Ankle Instability


















