理学療法

グロインペイン症候群

こんばんわ!
今回はグロインペインについてです。
まず、定義として、
鼠径部周辺の痛みを有するものを、グロインペインといいます。
確定診断を受け、病名がつくまではすべてこれになります。
グロインペイン症候群とは、確定診断をした結果、明らかな原因がないものをグロインペイン症候群と言います。
グロインペイン症候群は、
何らかの原因により体幹~下肢の可動性・安定性・協調性が失われた結果です。
海外ではグロインペイン症候群の約5割はFAIによるものだといわれています。
国内においても、FAIの有無しっかりと評価する必要があります。
FAIは背臥位で股関節屈曲・内転・内旋させたときに鼠径部痛があれば陽性となります。
「スポーツ現場では、股関節を屈曲・内転・内旋させると、痛みまではいかないが、詰まり感を訴える選手が多く、これらの選手の特徴として下肢がO脚で骨盤後傾位を呈し、総じて股関節後方の筋が硬い
とされています。(引用 スポーツに伴う股関節周辺痛の機能解剖学的病態把握と理学療法)
グロインペイン症候群では、クロスモーションと呼ばれるものが重要とされています。
これはアナトミートレインでいうとこの、ラセン線でしょうか。
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矢状面・前額面・水平面のみの二次元的な運動ではなく、
複合的な三次元的な運動が重要になるのだと考えています。

二次元の運動では同一部位にメカニカルストレスがかかる為、疼痛を誘発してしまいます。
また、同一部位しか動かしていないため、他部位の可動域制限を生みます。
そうなってしまわないように動作方法を修正するのが、グロインペイン症候群に対するアプローチでしょうか。
グロインペイン症候群では、股関節だけではなく、脊柱や胸郭などの可動性・安定性などを評価することも重要になると考えています。
二次元的な評価ではなく、常に三次元な評価を心掛けていきたいと思います。

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