どうも皆様こんにちわ
前回の記事で股関節回旋は器質的な要素を含んでいることに触れました
この「器質的な要素」というのは”前捻角“のことです
今回は大腿骨の前捻角がどういった影響を与えるのかを解説していきたいと思います
目次
大腿骨の前捻角はCraig’s testで

大腿骨の前捻角に関しては、養成校時代に習ったきりになっている方もいるのではないでしょうか?
名前の通り、大腿骨がどれだけ前方に捻れているか、を表しているのが前捻角です
大腿骨頚部軸と大腿骨顆部横軸のなす角度で大腿骨頚部軸が移動軸です
大腿骨顆部横軸は基本軸と考えます
正常な股関節でも約15°の前捻角を有しています
正常:約15°
過前捻:15°以上
後捻:15°以下
前捻角が強い場合、股関節内旋可動域は拡大し、外旋可動域は狭くなります
反対に、後捻している場合は股関節内旋可動域は狭くなり、外旋可動域が拡大します
女性の場合は前捻角が強いことが多く、男性だと後捻していることが多いです
後捻している場合は割り座ができないケースが多いです
前捻していれば大腿骨頭は前を向く?
大腿骨が過剰に前捻していれば大腿骨頭は前方を向きます
そうなってくると大腿骨遠位も一緒に捻れて、大腿骨は外旋する気がしませんか?
ここに関しての考えはこの記事の後半に解説をしていきます
前捻角はどうやって測定するのか
正確に角度を算出する場合はCTを用いないと測定することはできません
しかし、股関節疾患を有している場合でもCTを撮影していないことが多いですよね
そうなると前捻角を測れない…
そう思っていませんか?
Craig’s test
「CTを撮影していないけど前捻角は評価しておきたいな…」
って時にはCraig’s testがおすすめです
余談なんですけど、「Craig’s test」って検索しても日本語何も出てこないんですね…
腹臥位で膝関節90°で股関節内外旋していきます
その時に大転子が最突出する回旋角度が前捻角と捉えます
前捻角と各関節の関係

前回の記事では頚体角や足関節の影響について解説をしましたが、
今回は前捻角とknee in toe outについてです
Craig’s testで過前捻の場合、knee in toe outしますよね
これは、頚部軸のみが前方を向く(前捻する)と大腿骨頭が寛骨臼内に収まらなくなります(頚部軸が移動軸なので)
その場合、大腿骨頭が前方を向いた状態で寛骨臼内に収めるためには大腿骨自体を内旋しなくてはいけません
そのため、前捻角が過剰な場合、立位で下肢がknee in toe outをしているように見えます
このような場合に、「股関節外旋筋エクササイズをしてもしょうがないのでは?」
と考えています
どちらかというと、動作時にknee in toe outを助長しない運動学習や姿勢制御が必要になってくると考えています
過前捻の場合

Craig’s testで過前捻であった場合、大腿骨は内旋するので脛骨は相対的に外旋位となります
膝関節への外旋ストレスは膝痛の要因にもなり得ます
膝関節外旋に関しては以下の記事を参考にしてください
後捻している場合

後捻がそこまで強くないけど、15°以下の場合は大腿骨・脛骨ともに外旋していくので膝関節は内反ストレスが加わっていきますよね
後捻が強ければ足底面が床面から離れてしまうため、距骨下関節回外が生じる場合もあると考えています(≒内側アーチの低下)
距骨下関節で代償しない場合には、knee inを呈する可能性もあります
過剰な前捻角も1パターンだけではありませんが、後捻の場合は結構悩む気がします
なので、股関節以外の関節もしっかり評価する必要があると思っています
大腿骨の前捻角をちゃんと知っておこう【Craig’s test】のまとめ
knee in toe outが悪いわけではないと思ってます
KITOで問題が生じていなければいいのですが、疼痛や障害を生じてしまうのであれば修正するべきです
修正するべきではありますが、”前捻角”という大腿骨の器質的な要素が含まれているので闇雲に股関節外旋筋のエクササイズをすればいいというものではありません
どの関節がKITOを呈する問題なのかを評価・介入していく必要があると思います



















