整形外科で働いている人も、働いていない人も、
「観血的整復固定術」という言葉を耳にしたことがある方は多いかと思います
今回は観血的整復固定術とはどういった手術なのか、解説をしていきたいと思います
整形外科疾患を多く担当する
観血的整復固定術は耳にしたことがある程度
整形外科に関する知識を深めたい
目次
観血的整復固定術とは?
観血的整復固定術とはOpen Reduction And Fixation(ORIF)と呼ばれている手術になっています
骨折した部位を外科的手術で治療していきますよ、っていうものです
観血的整復固定術にはいくつもの種類があり、
- ピンニング
- プレート固定
- 髄内釘固定
- 創外固定
などが挙げられます
CHS、ハンソンピン、γネイル…
などなど、様々な呼び名があって混乱していきますよね
特に多いのは髄内釘かと思いますが、
髄内釘は骨髄内に釘を挿入し骨折部位を固定するため、髄内釘と呼ばれています
まずは最低限自分の施設での観血的整復固定術がどういった手術なのかは把握しておく必要があると思います
観血的整復固定術は大腿骨近位部骨折が多い
観血的整復固定術を行う症例で多いのが大腿骨近位部骨折です
大腿骨近位部骨折は2種類に分かれており
- 大腿骨頸部骨折(関節包内骨折)
- 大腿骨転子部骨折(関節包外骨折)
かと思います

観血的整復固定術は大腿骨頸部/転子部骨折、どちらも適応になりますが、
人工骨頭置換術(BHA)の場合は大腿骨頸部骨折のみ適応とされています
観血的整復固定術が選択される場合と、人工骨頭置換術が選択される場合、
なにが異なるのでしょうか?
観血的整復固定術は大腿骨頭への血流の有無がポイント

大腿骨頸部骨折では観血的整復固定術or人工骨頭置換術のどちらかが選択されますが、
観血的整復固定術選択のポイントは大腿骨頭への血流の有無がポイントだと思っています
思っているというか、理学療法士の方なら養成校で学びますよね
大腿骨頭への血流が保たれていない状態で観血的整復固定術だと、
大腿骨頭壊死を生じる可能性があるから、人工骨頭置換術が選択されますよね
そのため、
- 大腿骨頭への血流が保たれている→観血的整復固定術or人工骨頭置換術
- 大腿骨頭への血流が保たれていない→人工骨頭置換術
だと考えています
Management of Acute Hip Fracture
こちらの文献ではどの骨折でどの術式を選択するかのアルゴリズムが紹介されています
参考にしてみてください
観血的整復固定術と人工骨頭置換術の違い
前述したように大腿骨頭への血流の有無で観血的整復固定術か人工骨頭置換術かは変わってきます
臨床場面でも観血的整復固定術と人工骨頭置換術の違いを感じることがあります
それが、歩行時の疼痛です
観血的整復固定術のほうが人工骨頭置換術後よりも疼痛を強く・長く訴える印象があります
ただ、それが本当なのか・印象だけなのか、っていうのを確認するために文献を探したら、
一つは見つけました(それ以外探してないだけ…w)
大腿骨近位部骨折の手術法の違いによる術後成績について-γネイル固定と人工骨頭置換術の比較-
こちらの報告でもγネイルのほうが疼痛は強いと結果が出ています
僕の臨床感があっていたようですw
抜釘後に人工骨頭置換術もしくはTHAを行う
また観血的整復固定術と人工骨頭置換術の違いとして、
観血的整復固定術を実施した数十年後に人工骨頭置換術ot THAを行う症例
というのも散見されます
なので、これは想像になりますが、大腿骨頭への血流が保たれている状態で観血的整復固定術を選択する場合は、若年の場合に観血的整復固定術を選択するのではないか?と考えています
若年の場合、観血的整復固定術を行った後にいずれ再手術をする可能性があるからですね
アルゴリズムのとこでも、年齢は考慮されていたので、おそらくそういった理由があると考えられます
整形外科に多い観血的整復固定術とは?について、おしまい
今回は整形外科に多い観血的整復固定術とは?を解説をしました
観血的整復固定術は、
- ピンニング
- プレート固定
- 髄内釘固定
- 創外固定
などがありますが、今回は髄内釘を意識して解説しています
まずは自分の施設でどういった手術がされているか把握しておきましょう!
整形外科疾患を多く担当する
観血的整復固定術は耳にしたことがある程度
整形外科に関する知識を深めたい
そんな方への知識還元になればと思います
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