これまで膝関節のスクリューホームムーブメントやロールバックについて解説をしてきました
下記の記事でextension lagについて少し触れましたが、
今回はextension lagの原因について再度詳細に解説していきたいと思います
extension lagが生じるのは内側広筋の収縮が入らないからだよっ!!!
っていうことを鵜呑みにするのではなく、
「どうしてextension lagの原因が内側広筋なの?」
って考えられるといいな、と思います
では参りましょう
整形外科患者を主に担当している
膝関節が好き
extension lagの原因ついて疑問を持っている
目次
まずはextension lagのおさらい
extension lagは他動では膝伸展0°まで出るけど、SLRやると膝関節が軽度屈曲してしまう現象でした
これに関して、養成校時代では多くの方が内側広筋の影響により生じる、と学んだのではないでしょうか?
仮に内側広筋がextension lagの原因だったとした場合、
“なぜ内側広筋が弱化しているとextension lagが生じるのでしょうか?”
そういったことを考えていきましょう
というか、そもそもextension lagが生じていることが問題なのでしょうか?
extension lagが問題かどうかわからない方は上記の記事を参考にしてください
extension lagの原因は本当に内側広筋ですか?
タイトルにもあるようにextension lagの原因って本当に内側広筋の弱化によって生じるのでしょうか?
内側広筋がExtension Lagに影響するっているのは、大腿四頭筋の中で最も早期に萎縮が起こり、かつ、賦活もしにくいから、そういわれてきていました
しかし、内側広筋斜頭線維に麻酔をかけた状態でも伸展が可能、というデータもあります
また、筋電図を用いた研究からも膝伸展角度と大腿四頭筋各筋の働きに差がないことが報告されています
…???…
こういう報告をみるとextension lagの原因が内側広筋ではないような気がしてきますね
extension lagが生じずにSLRが可能になるためには
extension lagを生じずにactive SLRが可能になるためにはどういった機能が必要なのでしょうか?
単純に膝関節伸展を保持することができる能力、ですよね
膝関節伸展に関与する機能は内側広筋だけではないはずです
- 膝蓋腱周囲の滑走
- 大腿前面の滑走性
- 膝蓋骨可動性
- 大腿四頭筋
- 膝関節筋
- 膝蓋上嚢を含めた軟部組織など
extension lagの原因にはさまざまな要因が含まれて生じると考えられます
以前、膝蓋上嚢の滑走不全によりextension lagが生じるのではないか?
と解説をしました
いまでもそう思ってますけど
Extension Lagに関与する膝蓋上嚢の動き方

教科書的な部分であって、エコーなどで確認しているわけではないので申し訳ないですが、
膝蓋上嚢の動き方に解説をしていきます
膝蓋上嚢は膝関節が伸展時には短縮位となっています
屈曲に伴い、膝蓋上嚢は伸張していきます
また、中間広筋の遠位部分は膝関節筋といわれており、膝蓋上嚢に停止をしています
そのため、extension lagの原因として、膝蓋上嚢の滑走性が低下している場合の短縮-伸張が生じず、extension lagが生じると考えられます
しかし、膝蓋上嚢の滑走性が問題となる場合、他動でも伸展が生じないのではないか?
という疑問が生じます
これに関してはエコーなどで確認してみないとなんとも言えないです
それと、他動でも伸展が生じないとした場合、問題となるのは内側広筋ではなく、
中間広筋の遠位線維である膝関節筋が問題であると考えられます
したがって、extension lagが生じる原因は内側広筋ではなく、
中間広筋の遠位線維”膝関節筋”であると考えています
extension lagの原因は本当に内側広筋ですか?【extension lagの謎】についておしまい
今回はextension lagの原因は本当に内側広筋ですか?【extension lagの謎】について解説をしました
extension lagの原因が内側広筋であっても、内側広筋じゃなくても、
extension lag自体は現象なので、現象ではなく原因を追究していきましょう
こちらの記事では膝関節の屈曲に必要な機能の解説をしています
参考にしてみてください
そんな方への知識還元になればと思います
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