さて今回は理学療法士が知っておくべき股関節画像の見方について解説をしていきたいと思います
今回は教科書に記載されている基本的なことを改めて解説をします
次回以降で理学療法指標となる見方も解説できたらな、と思います
また、今回使用する股関節のレントゲン画像は私自身のものになりますので、
著作権ガァー
とか、
患者さんの許可ガァー
とか、そういった心配はありません
欲しい方はTwitterのDMもしくは問い合わせしてもらえれば、差し上げます(笑)
臨床につなげる股関節レントゲンの見方はこちらを参考にしてください
股関節のレントゲンの見方がわからない
なんとなくレントゲンを見ているだけ
目次
正常股関節のレントゲンの見方

横から撮影したのでやや見にくいですが、
股関節のレントゲンを見ていくうえで最低限覚えておくべき部位がいくつかあります
- 涙痕
- 小転子
- 寛骨臼~下前腸骨棘
- 大腿骨骨幹部と骨頭
確実に答えられてますかね?
臨床で働いていればこれくらいはしっかりと把握しておきたい部位です
その他の部分もちゃんと覚えておくべきです
それぞれがどういった役割をしているのかを少しずつ確認していきましょう
股関節のレントゲンから頚体角の測定

ちょっと見にくいですが、まずは頚体角の測定からです
頚体角は前額面上で頸部と骨幹部を成す角度でした
成人では約125°、125°以上を外反股、
125°以下を内反股と呼んでいます
股関節レントゲンの頚体角からわかること
では股関節レントゲンの頚体角からわかることはなんでしょうか?
股関節だけに限局してしまえば、
外転筋群・内転筋群の機能不全は生じていないか?
ということがわかるかと思います
また、外反股であれば股関節にかかる応力はその分だけ増加していきます
骨頭中心が正中から離れる分、モーメントアームが増加するため
次は股関節レントゲンからsharp角の測定を行いましょう

sharp角は、涙痕下線と臼蓋側縁を結ぶ線と水平線(左右涙痕下縁を結ぶ線)とのなす角度、
でした
大まかに、
- 成人男性:38~42°
- 成人女性:43~45°
が基準とされています
sharp角は主に臼蓋形成不全の指標の一つになっています
股関節痛を訴え、理学療法の適用となった場合、最低限チェックしておくべき部位です
また、左右涙痕を結ぶ線を引いているので、涙痕の高さに左右差があった場合、
上方に涙痕が位置している側の外側筋群は短縮位に、
対側は伸張位にあることが予想されます
股関節レントゲンからCE角の測定
次は股関節レントゲンからCE角の測定です

CE角は、骨頭中心を通る垂線と骨頭中心と臼蓋外側縁を結んだ線とのなす角度、
と定義されています
成人の基準は、
- 20°以下:臼蓋形成不全
- 20~25°:borderline
- 25°以上:正常
となっています
股関節レントゲンからCE角からわかること
CE角もsharp角もどちらも臼蓋形成不全を示す指標として用いられています
しかし、測定している部位が異なるため意味合いも少し変わってきます
CE角は骨頭中心を基準に定義されているため、骨頭が上方偏移していた場合、
CE角は減少していきます
CE角が15°以下の場合、関節症性変化が進行しやすい
という報告がされています
そのほかにもAHIやAROなどもありますが、今回は割愛しました
理学療法士が知っておくべき股関節画像の見方について、おしまい
今回は理学療法士が知っておくべき股関節画像の見方について書いていきました
かなり基礎的な部分なので、次回以降は臨床につなげることが出来る画像の見方を解説していこうと思います
もし何かあれば、問い合わせやTwitter DMからお気軽にご質問をどうぞ!
参考文献
成人における変形性関節症の長期自然経
20歳以降の変形性股関節症における自然経過例のX線学的検討



















