これまでは足関節・足部の部位別評価方法をお伝えしてきました
今回は疾患に絞ってお伝えしていきたいと思います
足関節捻挫は臨床では頻繁に遭遇するケースです
特に足関節内反捻挫は頻発しますね
しかも足関節内反捻挫は約50%の高確率で再発します
では足関節内反捻挫を再発しないようにするためにはどうすればいいでしょうか?
いたってシンプルに足関節背屈可動域をしっかり出すことです
それをお伝えしていきます
足関節捻挫の理解を深めたい
足関節捻挫の再発予防を知りたい
目次
足関節の解剖と捻挫について
今回の記事では足関節捻挫 = 足関節内反捻挫だと思ってください
また、足関節は解剖学的用語ではないですが、便宜上足関節(=距腿関節)としています
足関節捻挫は、足が内側にぐりっとなるやつでした

スポーツをやっている方に多いですが、スポーツをしていない方でも足関節捻挫を生じることはあります
足関節捻挫は受傷後に軽視されがちで、治癒が不十分な状態で活動に戻ることを多く経験します
主な発症機転
- ジャンプ着地後に他者の足を踏む
- 地面の凹凸に足をとられる
- 下腿前傾が不十分な状態での振り返り動作
- toe-inでの前足部接地による減速動作
などが足関節捻挫の主な発症機転とされています
足関節捻挫の解剖学
足関節捻挫を生じたときにストレスが加わるのは、前距腓靭帯に最もストレスが加わります
靭帯損傷にはグレードがあります
grade 1:前距腓靭帯と踵腓靭帯の伸張
grade 2:前距腓靭帯部分断裂・踵腓靭帯伸張
grade 3:前距腓靭帯・踵腓靭帯断裂、後距腓靭帯・脛腓靭帯部分断裂

足関節捻挫の特徴的なアライメント
足関節捻挫は約5割が再発すると記述しました
では、なぜ再発してしまうのでしょうか?
大切なのはleg heel alignmentの評価になります
leg heel alignmentに関してはこちらで解説しています
足関節捻挫を繰り返す場合、leg heel alignmentが荷重位で回外位になっていることが多いです
これは、踵骨回外することにより、外側荷重となり、
足関節は内反位になるためです
leg heel alignmentが回外位になる要因として、
- 内果周囲(屈筋支帯周囲)の伸張性低下
- 足関節外反機能をもつ筋群の機能不全
- 下腿外旋位
などが挙げられます

上図はアーチ挙上位になるための運動学です
こういった一連のアライメント評価を行うことで、足関節捻挫の再発を防いでいきましょう
足関節捻挫と足関節背屈の関係
足関節背屈が正常に生じる為には、内側縦アーチの降下が必要になってきます

アーチが低下するためには、上図のような運動学的特徴があります
前述したように、足関節捻挫を再発する場合、leg heel alignmentが回外位になっていることが多いです
そのため、足関節背屈可動域が正常に出ているか?
を評価する必要が出てきます
足関節背屈可動域の評価方法に関してはこちらからどうぞ
Ottawa Ankle Rule-オタワアンクルルール
Ottawa Ankle Rule(オタワアンクルルール)についてご存知でしょうか?
オタワアンクルルールは足関節骨折の可能性があるか、レントゲンが必要になるか?
といったものを評価するためのルールです
ルールは下記に示す通りで、これも一つの足関節捻挫の評価方法になります
足部のx-pは、果部エリアの痛みがあり、さらに下記の3つのうちのどれかの症状がある場合のみ必要である
- 外側後端6cmまたは頂点部分の骨の痛み
- 内側後端6cmまたは頂点部分の骨の痛み
- 受傷直後にて、両側への荷重で不安定性が生じる場合
足部のx-pは、中足部エリアの痛みがあり、さらに下記の3つのうちのどれかの症状がある場合のみ必要である
- 第五中足骨底部分の骨の痛み
- 舟状骨部分の骨の痛み
- 受傷直後にて、両側への荷重で不安定性が生じる場合
これらが当てはまる場合、骨折の可能性がある為、観血的治療を含めた靭帯損傷と異なる対応が選択される可能性が高く、医師の診察が必要となります
オタワアンクルルールは高い信頼性と妥当性が報告されており、このルールの使用によって不必要な画像診断を30~40%減らすことが可能とされています
足関節捻挫の評価方法【明日から使える3つのポイント】について、おしまい
今回は足関節捻挫の評価方法【明日から使える3つのポイント】についてをお伝えしました
大切なのは、
- 足関節背屈可動域制限
- 内側縦アーチの降下
- 荷重位でのleg heel alignment
足関節捻挫の理解を深めたい
足関節捻挫の再発予防を知りたい
そんな方への知識還元になればと思います
もし何かあれば、問い合わせやTwitter DMからお気軽にご質問をどうぞ!



















