理学療法

筋スパズムと防御性収縮の違いについて【違いについて詳しくなろう】

前回の記事で筋スパズムと筋ガーディングについて解説をしました

今回は防御性収縮について解説をしたいと思います

筋スパズムと筋ガーディングについては以下の記事を参考にしてください

筋スパズムと筋ガーディング【両者の違いを解説】筋スパズムはご存知の方が多いと思います しかし筋ガーディングに関してが記載されている参考書も少なく、 知らない方もいるのではないでし...

こんなあなたにオススメ

整形外科患者を主に担当している

筋スパズムについておさらいしたい

筋スパズム・筋ガーディング・防御性収縮の違いを知りたい

防御性収縮とはなにか?

筋スパズム・筋ガーディングについては前回の記事で解説していますので、割愛します

さっそく防御性収縮とはなにか?について解説をしていきます

防御性収縮の定義は、

一定限度を超えた痛みを出現させる関節運動を阻止しようとする、不随意的な筋収縮のことを指します

ここで難しいのが、一定限度

っていう部分です

疼痛は主観的なものなので、患者さんそれぞれで疼痛の限度が異なります

「あれ?さっきの人はもう少し動かせたのにな…」

なんてことがあり得るのです

そういう場合はしっかりとエンドフィールを感じるようにしましょう

筋ガーディングは、

傷害のある部位を機能的に動かないように保護している、状態でした

まぁほぼほぼ同義だと考えています

防御性収縮を改善させるためには?

防御性収縮が生じてしまうと、関節可動域訓練がスムーズに進まないなどデメリットばかりが浮かびます

そういった場合、どのように防御性収縮を改善していくべきなのでしょうか?

まずは疼痛を誘発している原因を見つけ出す

ということが大切になってくるかな、と思います

防御性収縮も筋ガーディングも、不随意的な収縮が生じているとはいえ、

どちらも現象なので、原因を見つけ出す必要があります

TKAに限定した場合ですが、

TKA後の理学療法では他動ROMよりも自動ROMが推奨されていますよね

そしてTKAはかなり疼痛が強いとも報告されていることから、

防御性収縮が生じやすく、他動ROMでは防御性収縮を助長してしまうからではないか

と考えています

変形性膝関節症 理学療法診療ガイドライン

防御性収縮は理学療法開始時のかかわり方がその後に影響を与えると考えています

特にTKA後にガシガシROM拡大を図ろうとすると、

その後の改善率が乏しい印象を受けます

強くやらなくてもよくなります、気を付けましょう

術後の防御性収縮について

前述したようにTKAなど、術後に防御性収縮は生じやすいです

創部周囲の疼痛があり、その状態で理学療法士に動かされるとなると恐怖ですよね

認知的側面を含んできますが、

どれくらい動かしたら疼痛が生じるのか、どの程度なら動かしても大丈夫なのか、

ということをフィードバックを与えながら進めていくべきだと思っています

なので、術後早期は自動介助運動を多めに介入することがベターだと考えています

防御性収縮に関する文献と参考書

関節可動域制限治療を考える-整形外科疾患に対する臨床経験を通して-

防御性収縮とはなにか?について、おしまい

今回は防御性収縮とはなにか?について解説をしました

筋スパズム・筋ガーディング・防御性収縮と、

どれも似たようなものですが、

しっかりと定義を理解しておく必要があると思います

こんなあなたにオススメ

整形外科患者を主に担当している

筋スパズムについておさらいしたい

筋スパズム・筋ガーディング・防御性収縮の違いを知りたい

そんな方への知識還元になればと思います

もし何かあれば、問い合わせやTwitter DMからお気軽にご質問をどうぞ

筋スパズムに関しては以下の記事で詳細に解説をしています

参考にしてください

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