膝関節

その膝の痛みは膝蓋下脂肪体が原因かも?膝蓋下脂肪体の解剖学

今回は久しぶりに膝関節に関する内容を解説していこうと思います

これまでも何度か出てきている“膝蓋下脂肪体”についてです

膝蓋下脂肪体(infrapatellar fat pad:IFP)は膝関節の中で最も疼痛を受容する組織

と解説をしました

膝関節の解剖・運動学-基本のキから-どうも皆様こんにちわ わらぴぃ(@ptblogpt)です! 基礎である解剖学・運動学から膝関節を復習していきます 臨床において、基...

こちらの記事で膝関節に関することをまとめています

これを読めばわりと理解を深めることができると思います

では、今回の内容、”膝蓋下脂肪体”について始めていきましょう~!

こんなあなたにオススメ

膝蓋下脂肪体の理解を深めたい

膝関節の解剖学・運動学を復習したい

治療成績を上げたい

膝蓋下脂肪体とは?

膝蓋下脂肪体は膝関節内において主要な脂肪組織であり、

関節包と滑膜の間に存在し、血管と神経を豊富に含んでいます

膝蓋下脂肪体の生理学的役割は不明とされていますが、

衝撃吸収と隣接組織の保護が含まれる可能性がある、とされています

(Inflammation of the infrapatellar fat pad)

膝蓋下脂肪体の解剖学的特徴-神経と血管

膝蓋下脂肪体は血管と神経を豊富に含んでいる、と説明をしました

それゆえにかなり痛いのだと思います

膝蓋下脂肪体の血流は、主に大腿動脈からの分枝である、

内外側・上下膝動脈大部分を占めています

また、神経に関しては、脛骨神経に支配をされています

さらに膝蓋下脂肪体(IFP)にはサブスタンスPが豊富に含まれていることが報告されています

サブスタンスPは血管拡張作用で血流を増加させるのが主な役割ですが、

膝蓋下脂肪体にサブスタンスPが多いということは、それだけ炎症が生じやすい組織なのではないか?と考えています

膝蓋下脂肪体の解剖学的特徴-他機能との関連

膝蓋下脂肪体の役割は衝撃吸収と隣接関節の保護と上述しましたが、

そのほかに、

  • 膝蓋腱の保護
  • 半月板前角の保護
  • 膝横靭帯への栄養供給

があります

以前の記事でも解説しましたが、

膝横靭帯は膝蓋下脂肪体と結合して半月板が動くようになっています

半月板の解剖と疼痛受容・炎症についてどうも皆様こんにちわ わらぴぃ(@ptblogpt)です! 今回は半月板について書いていきます! え、これ知らん っていう発見あ...

ただこれは文献を提示できないので、なんとも言えません

膝蓋下脂肪体の解剖学的特徴-IFPの体積

膝蓋下脂肪体の体積はBMIに相関するという報告がされています

そのため、BMIが増加し膝蓋下脂肪体の体積が増えることで、

膝痛につながりそこから変形性膝関節症との関連があるのではないか、

ということが言われています

(Inflammation of the infrapatellar fat pad)

膝蓋下脂肪体の解剖学的特徴-関節運動に伴うIFPの動き

膝蓋下脂肪体は膝関節の屈伸に伴い動くことが報告されています

膝関節の屈曲時にはIFPは後方に、

膝関節の伸展時にはIFPは前方に移動します

(Evaluation, Treatment, and Rehabilitation Implications of the Infrapatellar Fat Pad)

そのため、IFPの可動性は重要であり、

関節鏡などの術後では疼痛を誘発しやすくなります

さらにIFPは関節内の空間を埋める特性を有しているため、

IFPの炎症・腫脹が生じることで、滑膜が大腿骨に圧迫され、

安静時から疼痛を誘発する可能性があることも報告されています

(The infrapatellar fat pad: anatomy and clinical correlations.)

膝蓋下脂肪体の評価と治療

膝蓋下脂肪体の評価はHoffa signで膝蓋下脂肪体性の疼痛かどうかを判断しています

また、膝蓋骨の可動性も併せて評価します

治療に関しては、大腿四頭筋と殿筋群のトレーニングがよい、とこちらの文献では報告されています

ただ、殿筋群をトレーニングさせるのは膝内反モーメントを軽減させられるからだ、

と述べていましたが、それに関してはちょっとグレーかと思います

(Evaluation and treatment of disorders of the infrapatellar fat pad.)

膝蓋下脂肪体の治療について

私自身が膝蓋下脂肪体の治療でよくやるのは、

柔軟性を高めるくらいのことしかしていません

膝蓋下脂肪体の痛みが生じているのは結果であって、

原因ではないので。

原因に対しては脊柱からや足関節などから介入をすることが多いです

膝蓋下脂肪体に対するメカニカルストレスが原因のため、

膝関節に対する剪断力や圧縮力などを軽減させる介入を行います

その膝の痛みは膝蓋下脂肪体が原因かも?膝蓋下脂肪体の解剖学について、おしまい

今回はその膝の痛みは膝蓋下脂肪体が原因かも?膝蓋下脂肪体の解剖学について書いていきました。

膝関節で最も疼痛を受容すると報告されている膝蓋下脂肪体については離開を深めておく必要があるとは思います

もし何かあれば、問い合わせやTwitter DMからお気軽にご質問をどうぞ

 

また実際に膝関節を学んだ書籍を以下で紹介しています。

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参考・引用文献

Inflammation of the infrapatellar fat pad

Evaluation, Treatment, and Rehabilitation Implications of the Infrapatellar Fat Pad

Evaluation and treatment of disorders of the infrapatellar fat pad.

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