理学療法

シナプスと神経伝達物質【基本的な神経生理学】

これまでシナプスについて書いてきたので、

今回もシナプスについて基本的な神経生理学をおさらいしたいと思います

今回はシナプスと神経伝達物質についてです

こんなあなたにオススメ

神経生理学を復習したい

神経生理学は嫌い

シナプスってなんだっけ

シナプスと神経伝達物質の関係

神経伝達物質はシナプス小胞に含まれており、

この伝達物質は神経の興奮により、

シナプス間隙に放出され、シナプス下膜の興奮や抑制を誘発しています

シナプス

赤いほうがシナプス前終末、

緑がシナプス後細胞です

神経伝達物質はシナプス前終末のシナプス小胞から放出され、

シナプス後細胞に存在する神経伝達物質受容体で受容されます

シナプス小胞から神経伝達物質が放出されるにはカルシウムイオンの影響があります

カルシウムイオンがシナプス前終末に流入することで、カルシウムイオンがシナプス小胞を刺激し、シナプス小胞から神経伝達物質が放出されることになります

神経伝達物質がないデメリットとは?

ではなぜ神経伝達物質が存在しているのでしょうか?

神経伝達物質が存在しているのは、

シナプスAからシナプスBに活動電位を伝達するため、

ですね

ヒトの身体では至る所にシナプスが存在しています

特に、神経伝達は神経-骨格筋で説明されることが多いですが、

これは、活動電位が骨格筋線維に伝達されないと、

筋収縮が生じないからですね

神経伝達物質の種類

神経伝達物質にはノルアドレナリンやGABAなどかなりの数ありますが、

神経筋接合部における伝達物質はアセチルコリンですね

神経伝達物質が異なれば影響も異なる

ここからは神経筋接合部のみの話ではなく、神経細胞同士の話になります

シナプスには興奮性・抑制性シナプスと呼ばれるものがあります

興奮性シナプスはその名の通り興奮させるような神経伝達物質を分泌し、

代表的なものはノルアドレナリンです

また、抑制性シナプスは、抑制させるような神経伝達物質を分泌し、

代表的なものはGABAです

ここで生じた電位はそれぞれ、

興奮性シナプス後電位

抑制性シナプス後電位

と呼ばれます

興奮性シナプス後電位は、神経筋接合部でいうEPP(終板電位)に相当しますが、

EPSP(興奮性シナプス後電位)とEPPの違いは、

EPPは神経筋接合部の1個のシナプスの活性化によって起こるのに対して、

EPSPは通常多数のシナプス同期性活性化によって発生します

シナプスと神経伝達物質【基本的な神経生理学】について、おしまい

今回はシナプスと神経伝達物質【基本的な神経生理学】を解説をしました

基本的な部分で、臨床に直結する部分ではないのでないがしろにしがちです

しかし、運動で運動を変化させる理学療法士として、

運動学習を行う理学療法士として、シナプスに対する理解は大切な部分だと考えています

復習することで新たな学びにもつながりますね

こんなあなたにオススメ

神経生理学を復習したい

神経生理学は嫌い

シナプスってなんだっけ

こんな方への知識還元になればと思います

もし何かあれば、問い合わせやTwitter DMからお気軽にご質問をどうぞ

参考文献

 

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